不幸な出来事が正月の目出度い時期に起こらないと限らないので、年末年始に葬儀を執り行うこともあります。どうしても延期できない事情がある場合には業者が地域の状況を常時把握しているので、受け付けてくれるはずです。
但し、年末年始に開業している火葬場が極めて少ないので、この時期に葬儀を行おうとすると順番取りで込み合うことになります。しかも、参列者の中にはお祝い事で旅行に出かけたり、楽しいイベントに参加する予定を組んでいる人も多いですから、多くの人に迷惑がかかることになります。
また逆に、参列する多忙なサラリーマンの中には年末年始の休暇に入る直前まで多忙を極め、年末年始にゆっくりと休暇を楽しもうとする人もいます。従って、年末年始に身内が亡くなった場合、特に年内に亡くなった際、喪主側には正月前に済ませてしまいたい心理が働くようです。
しかしながら、近親者はじめ多くの参列者が慶事の予定を変える羽目になります。業者に遺体の腐敗防止対策を講じてもらって、できる限り3が日を過ぎるまで待った方が無難のようです。年々、高齢者人口が増加していけば年間を通して亡くなる人数の増加が避けられません。ところが、火葬場の新設や増強工事が計画されても地元民の工事反対が根強いため、火葬能力の計画通り進んでいない実態が浮き彫りになっています。今後とも高齢者の増加する社会ですから年末年始にも葬儀を執り行うケースが増えてくると予想されています。従って、火葬場が年末年始でも休業していられない事態になるかもしれません。